情報・AI・データサイエンス学科

デジタルコンテンツ分野 Digital Contents Area

私たちの身の周りの家電製品、自動車、事務機器などの工業製品の殆どには、マイコンと呼ばれる小さなコンピュータが組み込まれており、製品に要求される様々な機能を実現するために働いています。複雑な命令を組み合わせ、多様な要求に応えるプログラムを構築できる「組み込みシステムエンジニア」の育成を狙いとして、電子回路、電子デバイス、電子計測などのハードウェア系理論、C言語、制御工学、電子製図などのソフトウェア系理論、そして実際の組み込みシステムに関しての実践的な知識を学べるようにしています。

  • 1.視点

    計測機器からのセンサ情報を基に、発生する様々な状況に対象機器が対応するよう制御する、制御システムを構築できる組み込みシステムエンジニアを養成する視点で教育します。

  • 2.実習

    1年次に電子工学の概略的な知識を身につけた後、2年次・3年次と電子工学実験の授業で実践的な技能を身につけます。また3年次には組み込みシステム構築に関する応用講座があります。更に4年次に卒業研究で、実際にマイコンを用いてロボットなどを動かすプログラム構築を体験します。

  • 3.職業・職種

    家電メーカーなどで開発される商品に組み込まれるソフトウェアを構築するプログラマ、発電所や製鉄所を含むプラントを制御する計装システムのエンジニア、更にはJRやNTTなどのユーザ系企業で装置のメンテナンスを担当するエンジニアを目指す人に適します。

  • 4.資格試験

    エンベッデッドシステムスペシャリストなどの国家資格である情報処理技術者試験を始めとして、組み込み技術者、計装士などの民間資格の試験にも最適です。

知的情報ネットワーク分野 Intelligent Informatics and Network Area

現代社会ではスマートフォンなどのネットワーク機器を通して、人と人との間が「いつでも、どこでも、誰とでも」繋がるようになっています。そしてこれからは、自動車やエアコン、掃除機といった物と人の間、更には物と物の間も繋がるようになっていくと考えられています。そのような社会を構築する上で必要不可欠な「ネットワークスペシャリスト」の育成を狙いとして、通信工学、ネットワーク工学、情報理論などの通信系理論、電波工学やマイクロ波工学などの無線系理論、そしてWebデザインやソフトウェア工学、データベースなどの応用技術を学べるようにしています。

  • 1.視点

    スマートフォンなどの通信機器とインターネット上のサーバーとの連携によって、現代社会の様々な課題を解決できるネットワークスペシャリストを養成する視点で教育します。

  • 2.実習

    1年次はコンピュータリテラシーでコンピュータのスキルを身につけ、2年次にWebデザイン、マルチメディア工学、3年次にJavaといった授業でネットワーク上で動作するソフトウェアの知識を身につけます。更に4年次に卒業研究で実際にネットワークを用いた実践的なシステムの構築を体験します。

  • 3.職業・職種

    情報処理システム開発企業において、ネットワークを用いた様々なシステムを開発するシステムエンジニア、プログラマ、Webデザイナなどの、ネットワークスペシャリストを目指す人に適します。

  • 4.資格試験

    基本情報技術者、応用情報技術者、ネットワークスペシャリストなどの情報処理技術者試験を始めとして、Webデザイナ検定、マルチメディア検定、Java検定などの試験に最適です。

情報工学ビジネス分野 Informatics and Business Area

C言語やJAVA、更にアルゴリズムやデータベースといった情報工学関連知識と、経営学や経済学、工業関連学といった経済関連知識を身につけ、経営情報システムや金融関連システムといった社会インフラを開発できる情報システム開発技術者を育成します。
コンビニでの買い物の際に、付けられたバーコードから売れた商品の情報を収集し、それにより在庫管理をリアルタイムで行う「POSシステム」、銀行でのお金の出し入れの際に、カードと暗証番号で本人確認をすると同時に、入出金に伴う残高計算を行う「ATMシステム」など、私たちが普段利用するお店や施設には、情報を収集し、処理を行い、結果を見やすい形で提供してくれる「情報処理システム」が導入されています。顧客の要望に応える使い易く信頼性が高いシステムを、低コストで期限内に構築できる「情報処理システムエンジニア」の育成を狙いとして、データベースやプログラミング言語、ソフトウェア工学、情報システム工学などのソフトウェア系理論、経営学、経済学、簿記原理、工業会計学などのビジネス系理論、更に経営情報処理システムに関しての幅広い知識を学べるようにしています。

  • 1.視点

    顧客からの要望を真に理解し、業界の実態に合わせた使いやすく信頼性の高い情報処理システムを、低コストで確実に構築できる情報処理システムエンジニアを養成する視点で教育します。

  • 2.実習

    1年次にコンピュータに関する基礎的な知識を身につけた後、2年次・3年次でアルゴリズム、プログラミング言語、データベースなどの授業で実践的な技能を身につけます。更に4年次にはデジタルコンテンツ作成演習で応用的な技能を身につけると同時に、卒業研究を通じて実践的な情報処理システム構築を体験します。

  • 3.職業・職種

    銀行や証券会社などの「金融系システム」、コンビニやスーパーマーケット等の「流通系システム」、更に通常の企業におけるERPやDSS等の、データベースを駆使する経営情報システムを構築するシステムエンジニアやプログラマを目指す人に適します。

  • 4.資格試験

    プロジェクトマネージャーやシステムアーキテクトなどの国家資格である情報処理技術者試験を始めとして、日商簿記検定やC言語検定、Java検定などの民間資格の試験にも最適です。

スポーツサイエンス分野Sport Science Area

スポーツに関する基礎知識となる機能解剖・生理学、スポーツバイオメカニクス、栄養学、パフォーマンス評価、障害・外傷学、トレーニング・コンディショニング科学を学びます。情報・AI・データサイエンスの知識と技術の融合により、スポーツサイエンティストを育成します。スポーツ現場で必要とされるデータ分析を担当し、AIが生成するデータから選手やチームのパフォーマンスや戦略の改善に寄与するアナリスト。AIやプログラミング技術を応用した新しいセンサーやビデオカメラから成る解析システムの開発ができるスポーツテクノロジーエンジニア。選手の技術的な強みや弱点を特定し怪我のリスクを回避したり、トレーニング&ケアや怪我からの復帰をサイエンスを活用しサポートできるトレーナーなど。これからの時代に合わせたスポーツとの関り方を見据えたサイエンスの知識・技術を学べるようにします。

  • 1.視点

    スポーツと情報・AI・データサイエンスの知識と技術の融合により、スポーツの発展に寄与しうるスポーツサイエンティストを養成する視点で教育します。

  • 2.実習

    1年次にコンピューターと情報に関するリテラシーを修得し、2年次・3年次でスポーツと身体について学びます。自身の体や学生どうしで測定・実習することによりスポーツを客観的に捉える視点を養います。

  • 3.職業・職種

    AIが生成するデータを収集・整理し、選手やチームのパフォーマンスや戦略の改善に役立てるデータアナリスト。スポーツにおける画像や動画解析システムの開発を担当するスポーツテクノロジーエンジニアを目指す人に適します。

  • 4.資格試験

    スポーツ関連施設やスポーツメーカーおよび企業で有していると有利なトレーナー関連資格(NSCA-CSCS,NSCA-CPT,JATI-ATI)の取得に最適です。