出前授業(2020年度)
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航空工学科
TA-1 | 航空機設計のよもやま話 | 野田 晋二 教授 |
講座内容
私は、長年防衛省関連の多くの航空機(P-1、C-2等)の開発、設計、試験に携わって来ました。その中で、私が経験した失敗談を含めいくつかのことを面白おかしく紹介します。また、最近の航空機の話題、将来の航空機等についても紹介します。
TA-2 | ロケットの歴史、飛翔原理、役割について | 髙口 裕芝 教授 |
講座内容
人工衛星は、我々に天気予報を初めとして位置情報(ナビゲーション)など、身近な生活に大変有用な情報をもたらしてくれます。また、人類が足を踏み入れたことのない遠くの天体へ探査衛星を送り、未知の世界を解き明かし、我々の知的好奇心を満たしてくれます。我々は様々な恩恵を人工衛星から受けています。
これらの人工衛星は所定の軌道に投入されて初めてその機能を充分に発揮することができます。人工衛星を所定の軌道に投入するロケットとはどのようなものか?その歴史、飛しょう原理、性能、役割について平易に説明します。
TA-3 | 飛行機のしくみと整備士のマインド | 髙橋 成男 教授 |
講座内容
飛行機が装備しなければならないシステムや機能を浮き彫りにします。「空を飛ぶ」ための軽く強い材料や構造、機体を高速かつ強力に「推進する」エンジンのしくみ、高度1万メートル超の上空でも「快適な客室」のからくり、そして夜間の悪天候の中でも正しく「目的地に到達」できる仕掛けはどのようなものか。故障してもその場に立ち止まれない飛行機の宿命や独自な設計思想を学びながら、このような「飛行機」を整備する私達には、知識や技量はもちろん、どのようなマインドやモラルが求められるのかを考えます。
情報電子システム工学科
TE-1 | コンピュータを生み出した先人たちの話 | 當金 一郎 教授 |
講座内容
現在の社会は「高度情報化社会」と呼ばれており、身の回りにはスマホやカーナビ、ゲーム機などのコンピュータを用いた機械があふれていますが、どのような過程を経てこの社会が到来したと思いますか?
もちろんいわゆる「技術の発展」は大事な要素ですが、それだけではこのような変革(「情報革命」)は成し遂げられませんでした。
そこには様々な偶然と人々の思惑があり、更に「自分の生活を改善したい」と望む多くの人がいて、そういう様々な要素があってそれは成し遂げられたのです。 その偶然と必然の物語をお話しします。
TE-2 | グローバル時代のエンジニアに成れ! | 斉 培恒 教授 |
講座内容
・日本ものつくりの歴史
・展開する国際ビジネス
・夢を持つ技術者とは
・原価コストの仕組みおよび会社組織役割分担
・半導体設計、製造技術の紹介
・変化するビジネス環境と世界技術競争
・大学とは、大学研究と産官学連携
・好きな分野で夢を実現には
・高度な無線通信技術の産業機器への応用
・低消費電力デバイス技術の紹介
・音声・画像処理技術の紹介
・AIの将来
・地域貢献活動(霧島チャレンジャー)の報告
・緊急且つ重要なことだけをやれ
TE-3 | 身近で小さいコンピュータ、マイコン | 岡村 雅一 教授 |
講座内容
毎日の生活の中で使われているマイコンについて紹介します。
マイコンとは何か、マイコンを使った組込システムとは、構成要素、使われている分野、市場の変遷、メーカーズムーブメントについて、分かりやすく説明します。
授業の最後では、Arduinoと呼ばれるマイコンボードを使ったプログラミングについて紹介し、実際に動作させます。
また、第一工業大学で挑戦しているETロボコンについてもご紹介します。
TE-4 | パターン認識と画像処理のしくみ | 内村 俊二 准教授 |
講座内容
コンピュータの誕生以降、人間と同じような認識能力をコンピュータに持たせる努力が続いています。外界の情報をコンピュータが判断・認識する仕組み「パターン認識」と、人間の視覚にあたる「画像処理」の仕組みについて説明します。特に、生理学的研究から分かった人間の視覚情報処理の仕組みとコンピュータによる画像情報処理手法との対比・関連を紹介できればと思います。
TE-5 | 液晶って「何?」から「表示の仕組み」まで | 永石 初弘 准教授 |
講座内容
スマートフォン・パソコン等の情報電子機器を用いてコミュニケーションを取る、或いは情報を得ることが日常的になっています。情報伝達自体は電気信号によりますが、最終的には人間の知覚により認識されます。その中で、視覚によって得られる情報量は膨大で、様々な視覚表示装置が開発されています。ここでは、最も普及している液晶ディスプレイについて、お話しします。
TE-6 | モノのデザイン、コトのデザイン | 中茂 睦裕 准教授 |
講座内容
私たちの身の周りには、スマートフォン、パソコン、対話ロボットなど様々なICT機器(情報通信技術が組み込まれたシステム)があふれています。これらの機器と関わらない日は無いと言っていいでしょう。では、みなさんが触れるこれらの機器はどのような考えに基づいてどのような工夫がデザインされているのでしょう。使いやすいデザイン、理解しやすいデザイン、間違えにくいデザイン、ハンディキャップを持った人にも使えるデザイン、選ばれるためのデザインとはどのようなものなのか、実例を挙げながら分かりやすく解説します。
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TE-7 | スマートフォン・PCのセキュリティと身の守り方 | 中茂 睦裕 准教授 |
講座内容
”情報社会を支えるスマートフォンやPC。これらの情報端末は使わない日は無いほど便利なツールですが、ちょっと使い方を間違えるだけで危険な目に遭ったり、他者に損害を与えてしまったりすることもあります。
情報端末はインターネットやWi-Fiによるネットワーク接続で別の端末と繋がっています。あなたのセキュリティ対策は万全ですか? この授業では安全・安心なネットワーク利用とセキュリティ対策について解説します。ポケットのなかのスマートフォンは世界と繋がっていることを理解し、適切な使い方を楽しみましょう。”
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TE-8 | 回転運動の不思議!? | 山田 猛矢 准教授 |
講座内容
身の回りの回転運動(ハンドスピナー,コマ,車輪,フィギュアスケート選手のジャンプなど)の不思議な性質について解説します。
まず初めに,回転盤や車輪を使ってその不思議な感覚を体験してもらい,その後,なぜそうなるのかを解説します。解説では,回転運動の力学的な性質を理解するために必要な慣性モーメントや角運動量などについてやさしく説明し,角運動量保存則やジャイロ効果などについて解説します。
最後に再び回転盤や車輪を使って学んだことを体感,実感してもらいます。
TE-9 | そもそもAIって何!? | 山田 猛矢 准教授 |
講座内容
最近,AIという言葉を様々なところで聞くようになりました。AIアプリやAI家電など,何でもかんでもAIって言葉がくっついています。でも,多くの人は「そもそもAIって何?」と思っているのではないでしょうか。
この授業では,AIが何なのかをやさしく説明し,その中核を担う技術である機械学習やディープラーニングについても説明します。またAIプログラミングの概説,AIプログラミングによる簡単な実験も行います。
TE-10 | 言語とメタ言語およびその研究開発 | 渋沢 良太 講師 |
講座内容
言語は人と人とのコミュニケーションに使用され,人の進化に大きな役割を果たすとともに,人の考え方を規定しています。日本語や英語の他,数学やプログラミング,コンピュータグラフィックス,物の形や触感,アート等も言語として捉えることもできます。
本講義ではこれらの言語の性質と比較的最新の事例をみるとともに,未来に求められる言語,すなわちコミュニケーションを支援するソフトウェアを皆さんと一緒に考えます。個人の情報発信,情報交換のインフラが普及した今,文系と理系の枠を越えてこのテーマについて考えてみませんか。
機械システム工学科
TM-1 | 地球温暖化~CO2削減へ燃料からのアプローチ | 板倉 朗 教授 |
講座内容
地球温暖化が進んでいることは、もはや疑う余地はありません。地球温暖化は、私たち人間の活動が温暖化の要因である可能性が「極めて高い」ことが指摘されています。その主な要因は、人間の経済活動による二酸化炭素の排出と言われています。この二酸化炭素排出量の現状と排出量削減に向けた取り組みを紹介すると共にエネルギー政策の変化について解説します。
私たちの研究では、この二酸化炭素排出量削減へ向けた取り組みとして、燃料からアプローチしています。⇒バイオディゼル燃料とその効果について解説。
TM-2 | 自動車開発の現在と今後の自動車産業の動向予測 | 大脇 康博 教授 |
講座内容
自動車産業は今や世の中になくてはならない基幹産業であり、世界の経済力及び多分野の技術力向上を支える、非常に重要な産業の一つとなっております。
私が自動車関連会社で28年間勤務し培った経験と知識を基に、自動車開発における設計、評価、生産技術の現状を紹介いたします。
また、自動車産業は100年に一度の大変革期に入ったと言われていますが、関連企業・各国の最近の動向を見ていきながら、将来どのように変化していくのかを、特にパワートレインの観点から皆さんと一緒に考察してみたいと思います。
TM-3 | 低炭素社会における自動車新技術 | 仮屋 孝二 教授 |
講座内容
近年、地球温暖化や大気汚染といった環境問題に加えてエネルギー問題も深刻化し、産業界は低炭素化が求められている。その中で、エネルギー消費も大きく、石油に全面的に依存する自動車の影響は大きく、省エネルギーの促進・石油代替・環境負荷低減などの目的から、次世代自動車の普及や自動車における新技術の開発が期待されています。
本講座では、自動車業界の低炭素社会の実現に向けた環境への取り組みと、環境負荷低減に貢献する自動車新技術について解説します。
TM-4 | 工学がサポートする医療・福祉機器の世界 | 大惠 克俊 教授 |
講座内容
我が国に訪れつつある超高齢化社会では、新しい医療・福祉機器が必要になると考えられています。これらの医療・福祉機器の開発では、医学だけではなく工学が非常に大きな役割を果たしています。
本出前授業では、喉頭のケガによって健康な声を失った講演者自身の経験やこれまでに行ってきた研究を基に、工学の視点から「声」を取り戻すための医療・福祉機器について分かり易く解説します。
さらに音声分野に限定せず、工学のサポートにより実現されつつある新世代の医療・福祉機器について、最新の研究事例を交えながら解説します。
TM-5 | 医療福祉分野におけるロボットサービスの現在 | 武田 隆宏 講師 |
講座内容
ソサエティ5.0と呼ばれる近い未来では、人工知能(AI)やICT技術の発展により様々なサービスが進歩すると考えられています。この講義では特に高齢者福祉やリハビリテーション、ヘルスケアなど、我々の健康を支える技術について解説します。
主に、「家庭用ロボットを用いた健康づくり支援やコミュニティの活性化」について、「ライフログデータを用いた未来予測」について、「歩き方(歩容)からわかる健康状態」について実例や動画などを交えつつ、現在の最新技術やこれからの社会の変遷について講義を行っていきます。
TM-6 | 自動車関連の授業 開発、産業、構造、整備、点検等 | 東條 雄太 助教 |
講座内容
・自動車の基礎~日常での活用知識
・自動車開発、製造過程について
・自動車整備 業務について
・自動車業界 就職方法、状況について
・実車を用いた実習形式(自動車の構造、点検方法等)
・小、中、高と年齢に応じた内容にも対応致します。現在、日本では、多くの方が自動車に関わる仕事に就いております。そして、多くの方が自動車を利用しています。日本を支える自動車の産業から日常での役立つ知識まで、身近にありながら、なかなか知る機会の少ない、自動車のあれこれについて、講座を行います。
自然環境工学科
TC-1 | 泥から電気を作る 休耕田の変わった利用方法 | 石本 弘治 教授 |
講座内容
概ね過去一年以上の間,作物の栽培が行われていない耕作放棄地が農林水産省などの調査によると耕作地の10%もあると言われています。鹿児島県においても,農業従事者の高齢化などで耕作放棄地も目立ってきています。対策として,各種センサを使った「スマート農業」と呼ばれる農業の省力化が検討され始めていますが,そのセンサや送信のための電力が新たに必要となってきます。
耕作放棄地の泥の中に棲んでいるバクテリアが放出する電子を捉え,そのような機器の電力として利用できないか研究を行っているので実験をしながら紹介します。
TC-2 | 測量の基本とドローン空撮測量 | 田中 龍児 教授 |
講座内容
測量とは、山や川、家、道路などの位置関係や地形を正確に測り、地図を作る作業です。普段私たちが使っている、インターネット上の地図やカーナビも、この測量があってこそのものなのです。
ここでは、測量の基本を学び、トータルステーションという角度と距離を同時に計測する測量機器を用いて、簡単な測量を実習します。
また、最新測量技術として、ドローン空撮写真測量技術による地図作成ついても学びます。
TC-3 | ローコストRTKで精度1cmの測量 | 田中 龍児 教授 |
講座内容
RTKは20年以上も前から実用化されています。公共測量でも10年ぐらい前から使われています。ローコストRTKも、これまでと仕組みは変わりませんし、我々のこれまでの検証計測から、精度も同じであることを確認しました。しかし、価格が非常に安くなってきました。受信機100分の1、パソコン10分の1、ソフトは無料です。本講座でコロナ不景気をRTKで吹き飛ばしましょう。
TC-4 | 流れの不思議 | 難波 礼治 准教授 |
講座内容
空気や水は、身のまわりにありながら、ふだんはあまり意識されていません。しかし、どちらも私たちの日常において大切な役割をしてくれています。「流体」(水・風)は目に見えなく捉えどころがありません。
出前講義では、まず、流体に親しんでもらうことをねらいとします。身の回りのにあるものでいくつかの実験をします。実験で見られる現象は、私たちの身近な道具や技術に利用されていることがたくさんです。
むずかしい理由はさて置き「流体」のふしぎにふれて楽しみましょう。
TC-5 | 手のひらサイズの橋を架けてみよう | 本田 泰寛 准教授 |
講座内容
橋は私たちの日常生活には欠くことのできない土木構造物です。同時に、有数の観光地である山口県の錦帯橋のように、その文化的価値も大きくクローズアップされ始めています。
このように身近な存在である橋ですが、「自分の手で実際につくってみる」という体験はなかなかできません。この体験授業では、A4ケント紙や小さい木片など簡単な材料を使って、手のひらサイズの橋の構造模型づくりに挑戦します。そして、桁やアーチといった基本的な構造の違いを体験し、その原理や色々なアイデアについて説明します。
TC-6 | 陸上競技場の舗装材について | 岩元 泉 講師 |
講座内容
2020年の東京オリンピックに向けて社会基盤整備が行われています。新国立競技場もスタンドや屋根も完成し、いよいよフィールド工事の方へ施工も入り、注目すべきところがあります。ここでは陸上競技場の歴史やオリンピックや世界陸上で好記録を出すための高速トラック舗装材について施工・技術について紹介します。アスリートは記録を出すために色々な条件を踏まえて、対応していかなければなりません。その中でも舗装材が、どのようにアスリートの走りに影響しているでしょうか 。
TC-7 | 味覚と香りをサイエンスする | 森園 由香 助教 |
講座内容
私たちが食品を食べる時に感じる「味」。この「味」は体のどこで感じているのでしょう? おそらく多くの方が「舌」と答えるのではないでしょうか。しかし実は、「味」は、もっと複雑なシステムによって感じているものなのです。風邪を引いて鼻が詰まった時、食べ物の味がわからないという経験はありませんか? 嫌いなものを食べる時、鼻を摘まんで食べたことはありませんか? そう、「味」には舌だけではなく、鼻で感じる香りも関係しているのです。
本講座では、食品を使った実習形式で、味覚と香りの不思議な関係を探っていきます。
建築デザイン学科
TB-1 | 錯覚を用いたものづくりについて | 李 志炯 助教 |
講座内容
人間は朝、目覚めるときから夜、眠るまで、すなわち意識があるときには常に錯覚が起きると言われています。錯覚が起きる主な理由は人間の生存にあり、錯覚することによって自分の身を守ることができると言われています。錯覚は性別、年齢、性格、周辺の環境、知識などに影響されやすく、これらによって錯覚の方向や程度などが変わります。近年、様々な場面での錯覚を検討し、ものづくりに応用する事例が増えています。本講座では、その例を紹介し、錯覚を用いたものづくりについて考察します。
共通教育センター
CE-1 | 新学習指導要領に拠る技術・家庭科の展開 | 中薗 政彦 准教授 |
講座内容
新学習指導要領で示された内容の指導についてどこがどのように変わってきたのかを明らかにする。
次には「技術による問題解決」をどのように解釈して具体的にどのような授業を展開していけば良いか指導方法の改善を具体例を示して解説します。
更に現在教科指導や教科経営等で悩んでいることについて一緒に考えて解決していこうと思います。
CE-2 | 受験対策数学(数学Ⅰ・Ⅱ) | 竹下 俊一 准教授 |
講座内容
留学生における受験数学講座
『人間は「数」を発明したのか発見したのか。』地球(geo)を測る(metry)という意味の言葉がgeometry「幾何学」です。 フランス革命時代、世界統一単位“メートル(meter) は生み出されました。子午線の4千万分の一の長さが1メートルと定義され、このときに用いられたのが三角測量です。球面上の長さは三角関数を利用して算出されていき、長さだけでなく重さも時間も地球を基準に定義されました。「数」の誕生から世界の数学、そして受験対策数学まで学びます。
CE-3 | 簡単な身のまわりの物理現象から考えてみよう | 福永 知哉 准教授 |
講座内容
身のまわりには様々な物理法則が隠れています。例えば、部屋の中を見渡すと、PCのモニターは様々な色の光を放ち、スピーカーから人気者の音楽が流れています。窓の外を眺めると電柱から電柱へ電線が張られており、建物へ電流がエネルギーや情報を運んでいます。もちろんその建物も物理法則にしたがい倒れることなく立っています。
物理学の導入として“地球上の物体がどのように落下するか?(自由落下)”“つりあうとは?(力のモーメント)”“発電の仕組み(手回し発電機)”などの身近な現象にテーマをしぼり説明していきます。
オーダーメイド出前授業
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