個性豊かな、先生たち
DITには経験が豊富で個性豊かな先生たちがたくさん! そんな先生たちに、大学時代に大切にしてほしいことや 先生自身のパーソナルな一面などについて聞いて見ました。
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航空エンジニアリング
教授 山本 淳二 Junji Yamamoto
論理的に物事を考える力は、どんな場面でも必ず役に立つ。
約30年、航空機メーカーでヘリコプターの実機開発や装備品などの設計に携わっていました。実際に現場で働いていた経験を生かして、設計製図や構造力学、熱力学などの授業を担当しています。一つの機体を作るためにはそれぞれの分野のスペシャリストの力が必要なので、コミュニケーション能力や調整力の大切さも伝えています。
就任と同時に名古屋から鹿児島に引っ越してきたのですが、最初は鹿児島弁がとても新鮮でした。また、私は温泉が大好きで、多い時には週3回通っています。霧島市は家族温泉がたくさんあるのでいいですね。DIYも好きで、机やテレビ台なども自作しています。
「自分が得た知識や技術を伝えていきたい」という思いから教授になりましたが、学校で人に教えるということは初めての経験。就任当初はどう伝えたらいいのか、どう教えたらいいのか試行錯誤の日々でしたが、学生たちが優しかったので助かりました(笑)。私自身にも言えることですが、大切なのは「思考する力」だと思っています。論理的に物事を考える訓練をしていれば、人生のどんな場面でもいつか必ず役立ちます。DITの4年間で、楽しみながら頭を鍛えてほしいと思います。
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情報・AI・データサイエンス学科
教授 山田 猛矢 Takeshi Yamada
技術だけでなく人としても学ぶ。まさに「継続は力なり」。
元々の専門は物理です。博士課程まで行きましたが博士号が取得できず、教員として働き始めたのがDITでした。ここで初めて工学分野に触れて、物理などの理学と工学は根本的に考え方が違うことに衝撃を受けました。理学は本質的な部分を追求する学問で、工学は社会に役立つものを作っていきましょうというもの。就任当初は学生に物理系の卒業研究をしてもらって、「分かりません」と言われたこともありました(笑)。
工学に関する技術的なことは企業に入社したら嫌でも勉強したりすると思うのですが、まずは人としての基本的なこと、それを身に付けてほしいと考えています。私のゼミでは、「きちんとあいさつをする」「遅刻や欠席の際は事前に連絡」「10時までに研究室に来る」などのルールがあり、学生には必ず守ってもらっています。
好きな言葉にも挙げているのですが、継続することはすごいことだと思っています。私は学部時代に2回留年して、博士課程も中退して残念ながら物理の博士号は取れませんでした。でも工学分野と出会って、学生と一緒に学びながら工学の博士号を取得することができました。それこそ、ずっとやり続けてきた結果ではないかと感じています。
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建築デザイン学科
講師 副田 和哉 Kazuya Soeda
霧島からデザインを発信できる人材を育てていきたい。
元々、社会科が好きだったのですが、大学で建築デザインの講義を受けたことで、それらの背景を踏まえてデザインに取り組むことの重要性を学びました。そんな経験から「自分の好きなことと建築デザインを融合させて創造的な仕事ができそうだ」と考え、この世界へ進むことを決めました。建築の勉強は「理系であり文系である」といわれます。構造や環境などの計算はもちろん、都市の歴史や文脈を読み解き、そして人々の生活をどう解釈するか、そのようなアプローチが大切だからです。
学生とよく話すのは、本を読んだり、いい建築をたくさん見て、圧倒的にインプットをしていくことです。それがないと良いアウトプットもできないと思っています。デザイナー自身がデザインを研究することは、非常に意味のあることだと思います。また、旅行に行くことも強く勧めています。どんどん外に出て新しい世界を知り、刺激を受けることが大切だと思います。海外などでは、都市部ではなく小さな町や村に一流のデザイナーが暮らし、デザインを世界に発信しています。霧島市という地方都市だからこそ発信できるデザインがあると思うので、そのような人材を輩出していければと考えています。
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環境エンジニアリング学科
教授 本田 泰寛 Yasuhiro Honda
試行錯誤を繰り返して、自分なりの答えを導き出す力を。
橋を中心に土木計画学や都市計画などの講義を担当しています。座学だけでなく、大学のすぐ近くにある鉄道橋や天降川にかかっている橋などを実際に見に行って、構造を確認したり、周辺の環境との調和について学生と一緒に考えたりしています。基本的に霧島市内が多いですが、出水などに行くこともあります。橋の作り手がつい見過ごしてしまいがちな、実際に橋を利用する人がどう感じるかといったことも大切な視点です。
橋を含めた土木史は、その時代の技術者が問題や課題を試行錯誤して失敗を繰り返しながら何かしらの答えを導き出した歴史でもあります。学生にも自分で考えて、自分で答えを導き出せるような力を身に付けて欲しいです。私も大学時代にその大切さを学びましたし、学生にもそう感じてもらえたらうれしいですね。
DITがある霧島市は、鹿児島県や宮崎県からもいい距離にあって、新燃岳や桜島、錦江湾も見えて自然が豊かです。また、地域の方も学生たちに対してとてもフレンドリーです。以前に山道を清掃し、散策路を作ろうという活動を地域の方々と一緒にしたのですが、今でも交流が続いているんですよ。
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機械システム工学科
准教授 武田 隆宏 Takahiro Takeda
他教科の先生にも気軽に質問できる環境が自慢。
専門は福祉ロボットや生体医工学です。例えばロボットが3Dカメラで被介護者を計測し、心理学の自己効力感をベースにどのような採点をすればモチベーションを高く持って運動してもらえるのか、そのような研究をしています。また、私が学生の頃から研究しているのですが、歩き方で健康・不健康が判定できないか、その技術を福祉ロボットにも応用できないかという研究も継続しています。
学生には新しいアイデアをどのように実現していくのか、そのために自分で考えてセオリーやノウハウを学んでいくという基礎を、大学で身に付けてほしいと思います。DITは学生と教員の距離がとても近いです。少人数なのでマンツーマンの指導も可能ですし、学生が他学科の先生に聞きに行くこともある。そのようなことができる環境がとても魅力だと思います。
私は昔からロボットに興味があって、元々はプログラムなどの情報工学を学んでいました。ですので、今自分がいる場所は若干違うのかもしれませんが(笑)、機械システムに私のような教員がいるのも一つの特徴かなと思います。正直、自分が教員になるとは全く思っていなくて、自分自身が一番驚いているのですが(笑)。
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情報・AI・データサイエンス学科
准教授 中井 雄貴 Yuki Nakai
自分の体を科学的に知ることが、パフォーマンスの向上につながる。
スポーツに関するさまざまな授業、例えば筋肉や関節、収縮のメカニズムなどについて学ぶ機能解剖・生理学やスポーツバイオメカニクス、身体機能に関する研究などを担当しています。自分の体を科学的に知ることはパフォーマンスの向上にもつながりますし、将来的に実業団に進んで選手になったり、指導者になった場合にも必ず役に立つかと思います。また、テニス部の顧問と陸上部のトレーナーもしていて、選手のコンディショニングを確認したり、けがをした選手のケアをしたりなどもしています。
元々は「人を笑顔にしたい」という思いから理学療法士として働いていたのですが、直接目の前にいる患者さんだけでなく、研究で論文などを発表することで間接的にもっとたくさんの人の役に立つことができるのではないか。そう思ってあらためて大学院で勉強し直して、今DITで働いています。
DITは企業から来られた方や元校長先生などさまざまな経験を積まれた先生方がたくさんいらっしゃるのが大きな魅力だと思います。話を聞かせていただくだけでも面白いですし、貴重な学びを得ることができると思うので、自分から積極的に話しかけてほしいですね。
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