【知事から学生の皆さんへ】
大型連休中も感染防止対策の徹底を!
2022-04-28
県内の新型コロナウイルス感染症の新規の感染者数でございますが,4月の新年度に入ってから,600人から700人台と高い水準で推移しておりましたが,24日には883人,26日には過去最多となる974人の新規の感染者が確認されたところであります。
特に,鹿児島市においては連日500人を超えるなど,都市部を中心に感染者が多く確認されており,新規感染者数を見ますと,第7波への突入が強く懸念される状況だと思っております。
現在,病床使用率は30パーセント後半で推移しております。重症患者は2人,酸素投与の必要な中等症Ⅱの患者は,17人ということでございまして,医療提供体制が逼迫しているという状況ではないというふうに考えております。しかしながら,医療機関や高齢者施設での感染も見られており,入院患者のうち,60歳以上の方が占める割合が,4月1日には43パーセントであったものが,現在64パーセントというふうに増加をしてきております。
このまま新規感染者数の増加傾向が継続しますと感染拡大も懸念され,重症者の増加や更なる医療提供体制の逼迫も懸念される状況かと思います。
これから大型連休を迎えます。旅行やイベントの開催などにより,人の移動が活発化し,人との接触機会も増えることから,連休後に感染がさらに拡大することも懸念されるところです。
このような本県の感染状況を踏まえまして,県民の皆様に改めて感染防止対策の徹底をお願いしたいと思います。
連休の期間中,移動や外出の機会も多くなると思いますが,体調管理をしっかりと行っていただき,移動先の感染状況などを十分に確認の上,混雑した場所や感染リスクの高い場所などを避けていただきますとともに,こまめな手洗いや手指消毒,正しいマスクの着用,定期的な換気など,基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。
また,発熱等の症状がある場合は,移動を控え,かかりつけの病院等できちんと診察・検査を受けていただくようお願いします。
県内では,感染のスピードが非常に速いオミクロン株のBA.2系統に半数以上が置き換わっており,感染された方がさらにその次の方に感染をさせることが懸念されています。感染拡大をできるだけ防ぐためにも, 無症状であっても感染の不安のある方は,移動を控え,県の無料PCR検査等をご活用いただきたいと思います。
久しぶりに離れてお住まいのご家族と会うということもあるかと思います。ご高齢の方にお会いになる際は,事前にPCR等検査をご活用いただくなど,特に注意をしていただきたいと思います。
なお,県が現在実施している無料のPCR等検査につきましては,5月末日まで延長することといたしましたので,詳しくは,県のホームページ等でお近くの無料検査場をご確認ください。
新学期が始まりましたが,部活動・サークル活動や宿舎などでの集団生活に伴う感染も増えてきております。
部活動等においては,密を避け,十分な換気を行うほか,休憩時等において会話をする際にはマスクを着用するなど,感染防止対策を徹底し,体調不良の場合には参加せず,感染不安がある場合は無料のPCR検査のご活用等を行うようお願いいたします。
また,連休中,友人や親戚,ご家族での会食の機会も増えると思います。
会食については,第三者認証店など,感染防止対策を徹底しているお店をご利用いただき,同一グループの同一テーブルでの飲食は4人以下となるようにお願いいたします。
また,マスク会食などの感染リスクを下げる取組や,お店の感染防止の取組にもご協力いただくようお願いいたします。
ワクチン接種につきましては,現在,感染者を見ますと,特に若年層の感染割合が非常に高くなっております。
このため,県では,若年層等を対象にした3回目のワクチン接種を加速化するため,鹿児島市と霧島市に大規模接種会場を設置し,予約を受け付けております。
ワクチンの3回目接種により,重症化予防効果や発症予防効果が回復するとされています。接種を希望される方は早めの接種をお願いいたします。
現在,本県では感染が拡大しており,「爆発的感染拡大警報」は依然として継続しております。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大を抑えるためには,県民の皆様方お一人お一人のご協力が重要であります。
皆様方の感染防止対策が,ご自身はもとより,ご家族や友人,また, 地域を守り, 連休後の感染急拡大を防ぐことに繋がります。
改めて,本県の感染状況や感染防止対策についてご理解いただき,「うつらない」,「うつさない」行動を心がけ,楽しいゴールデンウイークをお過ごしいただきたいと思います。