新聞の科学欄に環境エネルギー工学科の研究成果掲載

2022-12-12

環境エネルギー工学科の研究成果を紹介した記事が2022年11月20日の高知新聞、11月29日の東奥日報、12月1日の東京新聞、12月3日の中部経済新聞web 版に掲載されました。この記事は、2022年9月6日の日本地質学会第129回学術大会において、髙嶋教授が都市の水害に関わる地形について発表した研究内容に関し、共同通信社からの取材を受けたもので、各社の科学欄に掲載されました。

髙嶋教授が示した都市の水害に関わる地形は、住宅地の造成や道路建設等に伴う開発により、もともと低地であった土地が盛土等の人工地層で埋め立てられた結果、地形的な窪地となったもので「堰き止め地形」と名付けられました。開発においては、流水の調整は行われますが、極端な降雨や排水の不具合等が発生すると、こうした土地は窪地となっているため、水没する可能性が高くなります。さらに、開発は個々に実施されるため、地域の住民が気づかないうちに、危険性が高まります。例示された地区では、高低差はおよそ6mで、12ヘクタールの住宅地が堰き止め地形の中にあることが示されました。堰き止め地形は、都市部の谷津地形が発達する地域の住宅地において、各所で形成されており、注意を喚起する新聞報道となっています。

土地の標高の高いところが黄色系、低いところが青色系に彩色された堰き止め地形の地形図及び地形断面図(AーB位置)(国土地理院インターネット地図より)

(環境エネルギー工学科)