SDGs研究会が人間の行動変容について取材

2023-01-19

SDGs研究会は、消費者行動やリスク管理の権威である早稲田大学の竹村和久教授から、お話を伺いました。持続可能な世界を実現するためには、人々の行動を変える事も必要ですが、この点(行動変容)について理解を深めるため、来鹿された教授に時間を割いていただいたものです。

先生には「コカ・コーラとペプシはどちらがおいしいか」という試飲テストの結果が、ブランド名を伏せた場合と伏せなかった場合について異なる事など、具体例を交えて、心理学の実験について、簡単な解説をしていただきました。

また、サークルのメンバーが環境エネルギー工学科所属であることから、建築物の省エネ性能を表示するエネルギーラベリング制度についてもお話しいただきました。

最後に「ナッジ」について教えていただきました。これは、人々の行動変容を促す手法で、わが国の環境省でも取り入れられているそうです。たとえば、トイレの男性用便器に蠅の絵が描くと、使用者は1歩前に進む傾向があるそうです。

この話に触発されて、サークルメンバーからは「夏のビーチで氷を入れた紙コップを無料で配布し、そこから少し離れた場所で飲み物を売る」やり方を見たという話が出ました。

ナッジは人が気づかないレベルで行動を変えさせる(あるいは誘導する)手法なので「危険ではないか」、「悪用が怖い」などと、熱のこもった議論になりました。

SDGs研究会は、持続可能な発展について、今後も、関係者の取材や情報の収集・分析を続けてゆきます。

(SDGs研究会)