第一工科大学鹿児島中央キャンパス2026年4月開校
AI・データサイエンスと宇宙が交差する新拠点
2025-03-24

日本を代表するロケット打ち上げ拠点と宇宙関連施設が集まる鹿児島。
2026年4月鹿児島中央駅東口近くに誕生する「第一工科大学 鹿児島中央キャンパス」は、情報・AI・データサイエンスを駆使して宇宙産業や最先端のデータ解析技術を発展させる拠点を目指します。これは内閣府が推進する「我が国のロケット開発等人材基盤を強化するスキル標準の作成に関する検討会」など、国レベルで必要とされる人材育成のニーズに応えるもので、宇宙産業や地域社会と密接に連携できる立地環境を最大限に活かし、次世代の技術者を育成する最先端の学びを提供します。
■ 「情報・AI・データサイエンス学科」の新拠点「宇宙データサイエンス分野」新設
鹿児島は、日本の宇宙開発を支える重要な地域です。そこで、人工衛星データ利活用に焦点を当て、本学の得意とするAI・データサイエンスを活用し、将来の技術者に必要な実践的な教育を展開します。人工衛星画像やドローンで取得したデータを解析し、防災・地球環境モニタリング・農業など幅広い分野での活用方法を学ぶ環境を整備します。
鹿児島中央キャンパスの核となるのは、「情報・AI・データサイエンス学科」の情報・通信分野/AI・データサイエンス分野/スポーツサイエンス分野に加えて、新たに設立される「宇宙データサイエンス分野」です。この新たな学びの拠点では、人工衛星が取得するビッグデータをAIで解析し、気象予測・地球環境モニタリング・災害対策・農業効率化など多様な分野での活用を学びます。また宇宙ビジネスの中でも約7~8割を占める人工衛星データ利活用分野に焦点を当て、情報の得意分野である「データ解析」を中心に教育を行い、課題解決のスキルを身につけさせ、次世代のエンジニア育成を目指します。鹿児島は南北に長く、広範囲、同時期に発生する災害などへの対応が求められる地域です。そこで人工衛星画像等のデータの利活用により、防災・農業・地球環境モニタリングなど多様な分野での課題解決に取り組みます。
こうした実践的な学びを通じて、AI・データサイエンスを活用できる人材を育成し、宇宙産業を支える次世代エンジニアの輩出を目指します。
■ 宇宙〈そら〉と地上をつなぐ学びの展開
鹿児島中央キャンパスでは、座学で理論を学ぶだけでなくAI・データサイエンスを駆使し、宇宙産業や地域社会での実践的応用を学ぶ環境を整えます。学生は、実際の衛星データやAI解析技術を用いた 課題解決に取り組み、社会で求められるスキルを身につけます。こうした学びを通じて、環境変化のモニタリングや防災・農業分野への 人工衛星データ活用など多様な領域で貢献できる人材を育成します。
さらに霧島キャンパスの航空工学科と連携しながら、自動飛行や画像解析の研究を進めます。ドローン技術を活用し、農業・物流・防災など幅広い分野での課題解決を模索し、地域社会に貢献します。これらのプロジェクトは、自治体や企業との共同研究として進めるものも多く、学生が実践的に学びを深めながら社会課題に取り組む機会を提供します。宇宙関連企業のSpace BD株式会社様との協力や、宇宙の玄関口の1つである鹿児島県肝付町との連携を含む新たな取り組みも計画中で、学生は宇宙産業や地域産業で活躍できるスキルを磨くことができます。
■ 文部科学大臣も認めた教育力 “MDASH” の認定実績
第一工科大学は、鹿児島県内で唯一の私立理系大学として、文部科学大臣より「MDASH(数理・データサイエンス・AIに関する知識及び技術を体系的に教育する大学)」の認定を受けています。この認定は、AI時代に必要なスキルを備えた人材を育成するためのカリキュラムの質の高さが評価された証です。
本学では、基礎的なリテラシーレベルから応用基礎レベルまで、体系的かつ最先端のプログラムを提供し、AI・データサイエンスを活用できる総合力を養います。鹿児島中央キャンパスでは、この「MDASH」認定プログラムの強みを活かし、宇宙データ解析や防災・農業などの分野に応用する学びを展開。AI・データサイエンスを軸に、地域社会や宇宙産業とつながる新しい教育を実践し、次世代を担う人材の育成を目指します。
■ 開校に向けた今後のスケジュール
鹿児島中央キャンパスは、2026年4月の開校に向け改修工事を進行中で、完成後は記者会見やお披露目会を開催し、新キャンパスの全貌を紹介する予定です。情報・AI・データサイエンス学科や新設する「宇宙データサイエンス分野」での学びの特色についても併せてご説明いたします。
今後のスケジュールやイベントの詳細は、決定次第あらためてご案内いたしますので、どうぞご期待ください。
■ 大学の歴史・背景
第一工科大学は、1955年に創立された「南日本飛行学校」を起源とし、航空工学をはじめとする「ものづくり教育」を展開してきた大学です。「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1985年の大学設立以来、航空工学のみならず、情報・機械・環境・建築など幅広い分野をカバーする総合理工系大学へと発展 してきました。
2021年4月には、「第一工業大学」から「第一工科大学」へ名称を変更し、鹿児島県内で唯一の私立理系大学として、新たな時代の学びに挑戦を続けています。 これまで培ってきた航空工学のノウハウと、情報・AI・データサイエンスの最先端技術を融合することで、宇宙産業を含む多様な分野への貢献を目指します。宇宙産業の約7〜8割を占める「衛星データ解析」に焦点を当て、AI・データサイエンスを活用した学びを推進します。 鹿児島中央キャンパスは、学生の教育・研究活動と地域・産業をシームレスに結びつける「知のハブ」として機能し、未来の技術革新を支える人材育成を実現します。