【公開講座】「近世国分の歴史と史跡巡り」を開催しました(建築デザイン学科)
2017-12-15
【公開講座】「近世国分の歴史と史跡巡り」を開催しました(建築デザイン学科)
2017-12-15
【公開講座】「近世国分の歴史と史跡巡り」を開催しました
建築デザイン学科
平成29年12月2日10:00~11:00、平成29年度第17回公開講座が開講されました。講演者は、建築デザイン学科准教授河原洋子先生で、タイトルは「近世国分の歴史と史跡巡り」でした。近世の国分について書かれた「服部日記」が解説され、この史料に関連する人物や身近な場所を通して「歴史を活かしたまちづくり」について考えました。
服部日記は、「国分郷土誌 資料編」(1997)の中に、活字化され掲載されています。武士の家柄であった服部家が所蔵されている為、服部日記と呼ばれています。
河原先生が、この史料を保管されていたご家族より実物を預かり調査すると、形状や書かれている内容の構成などに、郷土誌の文面だけでは読み取れない、面白い史料であることが分かったといいます。
本講座では、史料の実物の写真などを使って詳しい説明がありました。表紙に「日記」と書かれた帳面の大きさは横7.5㎝、縦16.3㎝ほど。着物の懐に入る小さなものです。内容は、場所に関すること、薩摩藩の礎を築いたと言われる島津義久に関係することが大部分を占め、異なる内容が少しずつ途切れなく書き連ねられていることが特徴です。そこから、島津義久への日記の書き手の思いが浮かびあがりました。
このような郷土の歴史と昔の資料や建物などにもっと親しんで、まちづくりに活かして欲しいと結ばれました。受講者から「大変おもしろく、もっと多くの人に聞いて、知ってもらいたいと思いました。」という声をいただきました。ありがとうございました。