【公開講座】『マルチバース宇宙論と人間原理』を実施しました
2018-08-27
平成30年8月25日(土)に、第一工科大学において、公開講座『マルチバース宇宙論と人間原理』を実施しました。40代から80代まで、幅広い年代の方々が受講しました。
今回は、宇宙は一つではなく、たくさんあって、私たちはその中の一つに住んでいるに過ぎないとする多宇宙、すなわちマルチバース宇宙論の話をしました。突拍子もないような話に聞こえるかもしれませんが、物理学の最先端基礎理論の多くが、このマルチバースを予言してしまうのです。今年3月に亡くなった天才宇宙物理学者ホーキングの最終論文も、このマルチバースに関することでした。
千年以上続いた地球中心説(天動説)から太陽中心説(地動説)、さらには私たちの天の川銀河にはたくさんの太陽(恒星)があり、天の川銀河もたくさんある銀河の一つにすぎないことが、現在はわかっています。そしてたくさんの銀河を含む私たちの宇宙も、多宇宙の一つにすぎないというマルチバース宇宙論は、来るところまで来たといった感じです。
受講者アンケートで、講座の内容の面白さを5段階評価で評価してもらったのですが、11人全員に最高の5を付けていただきました。楽しんでいただけたようでよかったです。霧島市のMCT南九州ケーブルテレビでも繰り返し放映されるそうですので、興味のある方はご覧ください。
平成30年8月25日
第一工科大学 航空工学科 教授 古川 靖
◆MCT南九州ケーブルテレビで講座の様子が放送されます。
公開講座「マルチバース宇宙論と人間原理」放映日
期間 平成30年9月3日(月)~16日(日)