医療福祉ロボットコース活動報告(2016年度前期)(機械システム工学科)
2016-10-12
医療福祉ロボットコース活動報告(2016年度前期)(機械システム工学科)
2016-10-12
医療福祉ロボットコース 活動報告(2016年度前期)
2016年度より新設された、医療福祉ロボットコースでは、最先端のロボット技術を基に、生体計測技術や制御技術などを身に着け、「総合的な工学」力を身につけ、社会貢献できる技術者の育成を目指しています。始動から半年経過した2016年9月までの医療福祉ロボットコースの教職員・学生の活動についてご紹介いたします。
<卒業研究テーマ>
・電気制御式スピーキングバルブの形状改良に関する研究 (大恵研究室)
・筋電位制御型人工喉頭の制御性向上に関する研究 (大恵研究室)
・振動による音源方向を提示する補聴システムに関する研究 (大恵研究室)
・歩行分析に基づく、座って歩く歩行支援機の設計 (武田研究室)
<福祉機器コンテスト2016 ~学生の活動~>
機械システム工学科有志(細川君(2年生),田端君,馬場君,森君(3年生))で結成した「福祉機器開発プロジェクトチーム」が,日本リハビリテーション協会主催の「福祉機器コンテスト2016」に「シルバーカー用方向転換補助装置」を応募しました。 これはシルバーカーの転回性能を向上させるためのデバイスで,簡単に着脱できる機構になっています。今回は残念ながら一次審査で落選,高知で開催される二次審査に進むことはできませんでしたが,来年度はこれを改良して,またチャレンジしたいと思います。
製作中! |
完成品 |
<国内会議での発表>
(1)京都府京都市で開催された第60回システム制御情報学会研究発表講演会(SCI’16, 5/25~27)にて武田(助教)が下記2件の口頭発表を行いました。
“スマートデバイスを用いたロボットパートナーによる健康情報支援” (武田)
“計算論的システムリハビリテーションに基づく失語症度合い推定手法” (武田)
コミュニケーションロボット |
失語症サポートシステム |
(2)高知県高知市で開催された日本リハビリテーション協会主催の「第31回リハ工学カンファレンスinこうち(8/26〜28)」にて大恵(准教授)が口頭発表を行いました。
タイトルは「筋電位制御型人工喉頭の制御パラメータに関する研究」および「振動により音源方向を呈示する補聴システムの開発」の2件で,後者は本学仮屋先生が発表する予定でしたが,日程的に都合が付かず,大惠が発表することになりました。同じセッションで、しかも続けての発表は初めての経験でした。
<国際会議での発表>
(1)兵庫県姫路市でSatellite Sessionとして開催されたWorld Automation Congress 2016 (WAC2016, 8/6~7)にて、武田(助教)が「Fatigue Level Estimation System based on Sole Pressure Analysis」というタイトルで、足底圧力分布を用いた歩行解析に関する研究について口頭発表を行いました。
本会議はプエルトリコで開催される予定でしたが、ジカ熱の感染拡大に伴い、急遽日本でもSatellite Sessionとして開催されています。
(2)東京都八王子市で開催されたThe 9th International Conference on Intelligent Robots and Application (ICIRA2016, 8/22~24)にて、武田(助教)が研究成果の発表を行いました。タイトルは「Rehabilitation Support System using Multimodal Interface Device for Aphasia Patients」で失語症患者へのリハビリ支援システムに関する研究です。
また、同会議では、会議運営委員を務め、国内外のロボットの最新技術に関する議論を行うことが出来ました。
(3)アメリカ合衆国ヴァージニア州アーリントンで開催された北米リハビリテーション工学会(Rehabilitation Engineering Society of North America)主催の「RESNA/NCART 2016 Conference(7/10〜14)」にて大恵(准教授)が口頭発表を行いました.タイトルは「Vibration type hearing aid system for unilateral deafness patients」で,本学仮屋先生との共同研究の発表です。
昨年度まではポスターセッションでしたが,今年はオーラルセッション(口頭発表)での発表となりました。
会場入口 |
企業展示 |
セッション会場 |