公開講座「宇宙太陽光発電システムの概要」開講(航空工学科)

2017-06-21

公開講座「宇宙太陽光発電システムの概要」開講(航空工学科)

2017-06-21

公開講座「宇宙太陽光発電システムの概要」開講

航空工学科
  

 

 6月17日(土)、本学で「宇宙太陽光発電システムの概要」をテーマとした公開講座が航空工学科齊藤教授により行われました。

 1968年、米国のピーター・グレーザー博士(1923~2014)により宇宙太陽発電システムの構想が、エネルギー問題等を解決する大型基幹電力供給源として提案されました。その基本的な概念は、地球上空、静止軌道に広大な太陽電池パネルを搭載したキロメートルサイズの発電衛星を配備し、太陽光により発生した電力をマイクロ波やレーザなどに変換し、これまたキロメートルサイズの地上受電施設に送電をしようとするものです。国内外で概念検討と基礎研究が断続的に続けられてきましたが、地球温暖化問題から宇宙太陽光発電システムの可能性が再び注目を集めています。

 講座は、(1)システムの検討、(2)経済面の検討、(3)安全・環境面の検討の3つのパートから構成され、聴衆も熱心に聴き入ってました。

 技術的には克服可能なレベルに達しつつある、とされているものの、今日まで実現を見ていない背景として、打上げ費を含む経済面での課題、また巨大設備建設に伴う安全・環境面の課題があることも説明されました。

 講演終了後も、聴衆からの活発な質問が多く寄せられました。

 

講演会の様子
(出典)J-spacesystems

 

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