公開講座「巨大地震に備えるー『安全・安心』住宅を自ら手に入れるにはー」(建築デザイン学科)

2016-09-27

公開講座「巨大地震に備えるー『安全・安心』住宅を自ら手に入れるにはー」(建築デザイン学科)

2016-09-27

公開講座「巨大地震に備えるー『安全・安心』住宅を自ら手に入れるにはー」

建築デザイン学科・社会連携センター

 

 9月23日(金)に鹿児島市のホテル セントコスモで、主催:第一工科大学、共催:総合資格学院の公開講座「巨大地震に備えるー『安全・安心』住宅を自ら手に入れるにはー」を開催いたしました。昨年度霧島市で行った公開講座に引き続き、今回は鹿児島市での開催となり、建築関係や一般の方約60名の参加がありました。

 まず、本学の吉武学長と古田社会連携センター長が挨拶と大学紹介を、次に共催の総合資格学院・小川九州本部本部長と()(ごう)鹿児島校学校長から挨拶と学院の概要説明がありました。


来場者の皆さま


吉武毅人学長


小川本部長(総合資格学院)


周郷学校長(総合資格学院)

 初めに、東京大学地震研究所災害科学系研究部門准教授 楠 浩一先生が、ネパール・台湾地震の中高層住宅被害の例にも触れながら、本題となる熊本地震における地盤の被害、非構造材の対策について詳しく話されました。

 次に、本学古田教授が熊本地震での2000年基準を満たした住宅の倒壊例を紹介し、確実な制震対策の必要性を訴えました。高性能でしかも安価なDIT制震筋かい金物の設置例や、神戸大学で行った振動台実験の様子や動画、実験結果を示しての詳細な説明を行いました。

 続いて、ボンドエンジニアリング株式会社福岡支店 技術顧問 賀來正義さんから、耐力を向上させる接着系補強工法の紹介がありました。

 


楠 浩一准教授


古田智基教授


賀來正義さん


最後の挨拶 山尾和廣工学部長

 

 3人とも、時間内に納めることが難しいほど話したい内容が豊富で、予定の時間を少々過ぎてしまいましたが、最後の質疑応答では専門的な質問も出て、中身の濃い公開講座となりました。

 

公開講座参加者アンケート集計結果(参加者約60人中、41人回収)

・年齢層:10代0人、20代9人、30代6人、40代14人、50代5人、60代6人、70代以上1人

・性別:男性37人、女性4人、

・居住地域:鹿児島市24人、鹿児島市以外の薩摩地方7人、霧島市2人、霧島市以外の大隅地方2人、その他の鹿児島県内2人、県外4人

・職業:会社員(建築・建設関係)30人、会社員(その他の職種)2人、自営業5人、学生2人、無職2人、公務員・主婦・パート・アルバイト0人

・情報源:ポスター・チラシ10人、知人の紹介13人、新聞2人、インターネット4人、その他5人、総合資格学院7人

・印象に残った内容:国内外における地震被害と耐震のポイント10人、「安全・安心」住宅を自ら手に入れるには22人、耐震補強技術最前線8人、その他1人

・木造住宅の地震対策をしたい:思う39人、思わない1人、わからない1人

・DIT制震金物を設置したい:思う35人、思わない1人、わからない5人

           

 

 なお、10月1日(土)に開催予定の、古田教授による公開講座「巨大地震に対する安全・安心住宅とは」(かごしま県民交流センター)では、更に詳しく取り扱いますので、今回興味を持った方、もっと知りたい方はぜひ足をお運びください。