公開講座『宇宙創成論』の実施報告と次回のご案内
2020-07-02
6月27日(土)に、かごしま県民交流センターで行った公開講座『宇宙創成論』の実施報告です。
今回は、かごしま県民大学とことんまなぶー講座(かごしま県民大学中央センター 主催)として開講している「量子をめぐる現代科学の最前線」の第2回目です。(前回の『量子力学とその特徴』の記事はこちら)
標準的な宇宙創成論は、インフレーションという量子的な宇宙の急膨張の後に、ビッグバンという大爆発が起きて宇宙が始まったというものですが、今回の講座はさらに踏み込んだ内容としました。
理論物理学では、自然界の根源的な法則を解明するために多くの研究者が長年研究を続けています。しかし、まだすべてを矛盾なく説明できる「究極理論」は完成していません。
しかし、その候補となりえる理論が一つだけ見つかっています。それが「超弦理論」です。
今回は、超弦理論と現代のインフレーション理論を用いて、膨張宇宙の発生の仕方とその未来について説明しました。宇宙定数問題といわれる長年の謎を克服して、矛盾のない理論とするためには、どのような宇宙観を持ったらいいのか。そのような内容を、お話ししました。
次回は、7月25日(土)です。公開講座については社会・地域連携センターHPをご覧ください。
@かごしま県民交流センター