明桜館高校で高大連携模擬授業(建築デザイン学科)

2016-07-20

明桜館高校で高大連携模擬授業(建築デザイン学科)

2016-07-20

明桜館高校で高大連携模擬授業

建築デザイン学科

 7月12日、鹿児島県立明桜館高校で高大連携模擬授業が行われました。文理科学科1,2年生が13の講座の内から2つ選択して受講します。第一工科大学より参加した建築デザイン学科の河原洋子先生の講座のテーマは「世界遺産の住居」でした。

 住宅は最も日常的に接している建築です。では住宅の役割は何でしょうか?一般的には、ゆっくり休むところ、家族とコミュニケーションをとる場所などがあります。一方、国や地域の歴史や文化を代表する世界遺産では、現代の日本の住宅と異なる形態や使われ方が見られます。講座では、中国雲南省にある、少数民族が住む世界遺産が取り上げられました。

 この世界遺産のエリアに今でも建てられている伝統的な住宅は、一棟3室の建物が矩形の中庭に複数面しています。少数民族の住宅ですが、中国全人口の9割程度を占める漢族の昔のものに似ています。異民族の文化が交流した結果です。世界遺産になってからは、都市開発、観光化が急速に進みました。

 世界にはさまざまな住居があり、異なる環境の中で人々が生活しています。そして世界の多様さを実感できる世界文化遺産の多くは建築です。建築を通して、自分や世界について理解することもできるでしょう。これを機会に、改めて見慣れた自宅に関心を持ち、建築分野が進路の選択肢の一つになることを期待しています。

 

 

 講義の様子