建築デザイン学科の学生が
「入来麓の景観まちづくり」の研究報告を行いました

2023-07-25

2023年7月23日(日)、建築デザイン学科4年生藤崎竜誠くんと同2年生木野田采音さんが、入来花水木会の集まりにおいて、「入来麓の景観まちづくり」の研究報告を行いました。
この研究は、木野田さんがリーダーを務める建築デザイン学科の学生有志「建築サークル」が取組む研究です。
サークルのメンバーは、5月21日に開催された「第2回入来麓たのしいまち歩き」に参加してフィールドワークを実施したことや、鹿児島県の「麓」集落についての先行研究のレビューを行った成果を、研究報告書にまとめました。この「第2回入来麓たのしいまち歩き」は、薩摩川内市入来麓伝統的建造物群保存地区においてまちおこしを行う入来花水木会が主催したまちづくりのイベントです。(前回の記事はこちら
この日は、入来花水木会が主催する「景観まちづくりワークショップ」に鹿児島県の重要伝統的建造物群保存地区の研究を行う西嶋啓一郎教授が景観アドバイザーとして出席するのに、藤崎君と木野田さんが帯同することで建築サークル研究報告が行われたのですが、この研究は9月に琉球大学で開催される日本観光学会九州・沖縄支部大会において学会発表が予定されています。
彼等の研究のキーワードは「景観まちづくりにおけるデザインコードの探究」であるため、藤崎君と木野田さんは、あらためて花水木会の入来麓地元の方々から、入来麓の武家町の基盤となる景観の構造や特徴的な石垣・生垣の詳細などの聞き取りを行うことで、自分たちの研究の資料に追記を行いました。
入来花水木会の入来院久子会長からは「今日の学生さんの景観アドバイザー派遣での体験が、未来のまちづくりを担う研究者の誕生に繋がることになったのなら、私としても嬉しいかぎりです。」という暖かいアドバイスが送られました。また花水木会の方々からは、学会発表を行い更なる研究の進展を図ることで、再び入来麓でのフィールドワークを実施することが要望されていました。

(建築デザイン学科)