広葉樹を使った家具をデザインしました【SDGsへの取り組み】
2023-11-01
建築デザイン学科の副田和哉研究室と共通教育センターの倉元准教授の協働で、広葉樹を用いた家具デザインプロジェクトに取り組んでいます。鹿児島県工業技術センターの日高主任研究員にも、技術協力を頂いてます。
これは、木材倉庫でデッドストックとなっていた不定形な広葉樹、トチノキを再利用してつくったハンドメイドな机です。3Dスキャニング技術を用いて、トチノキ固有の美しい杢目と特性を活かしつつ、偶発的な形状や痕跡もデザインに取り入れたデザインシミュレーションを実践しました。天板は木繊維が波状になっている縮み杢を中心に配置し、使いやすさを考慮した曲線を活かした形態としています。
また、虫や水の影響でできた天板側面の痕跡は、オリジナリティあふれる文様としてそのままデザインに生かしています。天板を支えるため、モルタルで充填されたアクリル脚を使用し、重心を下げることで、机全体の安定感を高めています。
このプロジェクトは、通常ならば廃棄されがちな不定形な広葉樹を利活用した、これからのカーボンニュートラルな循環型社会に配慮した持続可能なものづくりに寄与することを目指しています。
(建築デザイン学科/共通教育センター)