大口高等学校 出前授業
2023-11-29
11/14(火)鹿児島県立 大口高等学校にて、航空工学科野田晋二教授が「グライダー製作による飛行力学入門」の講義を実施しました。
その内容をご紹介します。
講義では、まず最初に各生徒にグライダーを1機ずつ作ってもらいました。グライダーの形は主翼、尾翼、胴体からなり現在飛んでいる旅客機と同じですが、これだけでは飛びません。これを飛ぶようにするためには、「飛行力学」の以下の項目の知識が必要となります。
〇飛行機に働く力及びその力のつりあい
〇飛行するために必要となる揚力及び揚力が発生する原理
〇飛行機の重心位置と主翼、尾翼で発生する揚力によるモーメントの関係
上記項目を説明したうえで、「グライダーをきれいに飛行させるためにはグライダーの重心調整が必要である」ことを理解してもらい、重心位置調整の改造を実施してもらいました。
各自のグライダーの重心位置調整は機首部にテープ(重り)を巻くことにより実施してもらいました。
重心位置調整が終わると飛行試験の開始です。
重心位置調整により見違えるように飛ぶようになり、驚きの喚声も上がっていました。
調整がうまくできていないと、きれいに飛ばないことも体感してもらえたようです。
少し難しい「飛行力学」の話もしましたが、現在飛んでいる飛行機が何故あの形をしているのか理解してもらえたものと思います。
今回講義に参加してくれた生徒さん達が飛行機にもっと興味をもち、第一工科大学に入学し卒業後航空業界で活躍してくれたら嬉しい限りです。
最後に、今回このような機会を頂き本当にありがとうございました。
(航空工学科/社会・地域連携センター)