第一工科大学と第一幼児教育短期大学による共同研究会
2023-12-19
令和5年12月15日、薩摩郡さつま町の永野交流館で「山川草木にまつわる伝承と地形」という研究会が開催されました。主催は第一工科大学工学部(以下、第一工大)、共催は第一幼児教育短期大学(幼短)と早稲田大学人間科学学術院(早大)です。
薩摩郡さつま町から霧島市横川町にかけては、永野金山・山ケ野金山の遺構が多数残り、地元住民の原風景となっています。また、尾鉱堆積場が河川の形を決めるなど、ユニークな地形が観察されます。
この特徴に着目した第一工大と早大は、遺構の下流にある平野を対象に、鉱業に影響を受けた地形の発達について研究を開始しましたが、江戸より前の時代については科学的な記録がほとんどありません。
そこで、文化研究を専門とする幼短の有岡由香教授を中心として、地元に伝わる話を聞き取り、地形発達史の空白を埋める試みを開始しました。今回はその第1回会合で約20名が参加しました。
当日は盛況で、昔話や伝承を多数採録する事ができ、新聞社による取材も入りました。
本学は、環境エネルギー工学科を中心として、この共同研究を継続してまいります。
(環境エネルギー工学科)