留学生と霧島市立川原小学校児童の皆さんとの交流について

2024-02-19

2024年1月26日(金)に、霧島市立川原小学校児童の皆さんとの交流学習がありました。
『きりしまにほんごきょうしつ』の方が川原小学校でボランティアをしているつながりで、本学留学生との交流学習を実現することができました。
留学生達は日本語講座の学習の中で、それぞれの母国について調べ資料にまとめ、小学生の1日はどのようなものであったかを振り返り、わかりやすくするためにいろいろな写真を探しました 。何度も口頭発表を練習し、教師からの様々な質問にその場で調べたり、どう表現するかを一緒に考えて書き留めたりと、発表に向けて準備を進めました。
当日は「緊張します」と言いながら、たくさんのメモをした資料を持って、川原小学校へ向かいました。4名の児童の皆さんと先生方が出迎えてくださいました。
中国、ベトナム、ケニアの3カ国の留学生が、それぞれの国の紹介と、小学生の1日について発表しました。国によって、季節が逆だったり、小学生の過ごし方が全く異なったりすることで、「へぇー」「ええ?」という声が上がりました。
休み時間には図書室から「世界のことわざ」という本を持って来てくれた児童さんへ、それぞれの国の言葉で発音したり、意味を説明したりするなどの交流が生まれました。
次の時間では、ベトナムでは「ダーカウ(đá cầu)」、中国では、「ジェンズ(毽子)」と呼ばれるベトナムと中国ではごく一般的なスポーツを紹介しました。この「ダーカウ・ジェンズ」は日本語では「羽根蹴り」といい、羽根飾りのついたシャトルを足で蹴ります。早速校庭で全員挑戦してみることにしました。一人でするときはリフティングのように何回も連続して続けることを目標にします。二人以上でするときは、地面にシャトルが落ちないようにうまく相手に飛ばせるように注意します。
まずは一人一人で練習してみました。シャトルを自分の足元にうまく落とすことが難しく、最初の1回を上手に蹴り上げることに苦戦しました。全員で輪になって蹴り合ったり、2つのグループに分かれて回数を競ったりしました。みんな段々とコツをつかんで上手になってきました。留学生・児童の皆さん・先生方が全員で声をかけあいながら笑顔で楽しんでいました。
その後、陸上部で長距離を走るケニアの留学生と校庭を一緒に走ってみることにしました。最初の1周はゆっくり、次の2周目は速くという目標で走りました。皆さんの息が上がる中、走り終わっても呼吸も乱さずにいる留学生に「すごい」「走り方が軽い」などの声が上がりました。留学生が練習で毎日20kmくらい走ると聞いて、児童の皆さんは驚いていました。
日頃、留学生は地域の小学生と関わる機会はめったにないことなので、このような機会を持つことができて大変貴重な経験をすることができました。さらに自国について学び直し、どのように紹介すれば伝わりやすいのかなどを意識しながら練習し、それを実践することができました。
今後も留学生の学びが地域へ還元できるように努めて参ります。

(国際交流センター)