留学生が茶道体験をしました

2024-07-01

2024年6月21日(金)、国分公民館茶室にて裏千家 山内宗雅先生のもと茶道体験を行い、留学生7名と日本語講座の本田佐也佳講師、国際交流センター 馬 麗娜助教、および職員2名が参加しました。
留学生達は、緊張した面持ちで和室に入り、早速、正座することに大苦戦しており「足を崩していいですよ」という山内先生の一言に安心した様子でした。
山内先生から配布された茶道資料をもとに茶道とは何か、和敬清寂の心得等を学びました。
その後、正座の姿勢からのおじぎの仕方には「真・行・草」の3種類があることを教えていただき、それぞれのおじぎ練習をしました。
いよいよお手前の披露となり、懐紙や黒文字の使い方、和菓子を頂く作法や隣の人への礼を一つずつ教えていただきながら、留学生全員がお作法に則って進めていきました。お抹茶と共に出された紫陽花の和菓子に感動して、写真を撮ったり眺めたりしていました。
和菓子を食べ終え、薄茶をいただきました。お抹茶にも薄茶と濃茶があることや、裏千家と表千家ではお茶の点て方も異なることなどを学び、「美味しいです」「苦くないです」と留学生達も薄茶の美味しさを味わっていました。
続いて「お茶を点てる側」と「お茶を頂く側」に分かれて、それぞれ目の前に座るお客様のために心を込めて茶筅を使って初めてお茶を点てました。手首の使い方や強さでお茶の泡立ちが異なり、留学生は苦戦していました。自分が点てたお茶を「どうぞお召し上がりください」と差し出すときは「うまくできたかな」と心配そうでしたが、それぞれのお茶を頂き「美味しい」と感想をもらえたときはとても嬉しそうな様子で、互いにお茶を点て合い、その難しさや奥深さを共有できたことは大変貴重な体験となりました。
お点前を終えた後、和室ではすり足をすること縁を踏まないことの他茶道に使用する道具の1つ1つについて教えていただきました。私たち日本人でも知らなかった事がとても多く、教職員も一緒に多くのことを学ばせていただきました。
留学生は日本で様々な経験を積むことが大切だと感じていますので、今回のように大学だけに留まらない学びを進めて行けるよう、今後も地域と連携していきたいと思います。
最後に、本学からの茶道体験の申し出に裏千家 山内宗雅先生が快く講師を務めてくださり、先生方のおかげで貴重な体験ができましたことに感謝申し上げます。

(国際交流センター)