令和6年度 国分小学校地球村に留学生が参加しました

2024-10-18

10月12日(土)、霧島市立国分小学校で毎年行われている「国分小学校地球村」に、4年生情報・AI・データサイエンス学科のベトナム留学生LA THU HA(ラ トゥ ハ)さん、3年生機械システム工学科の中国留学生 陳 嘉懿(チン カイ)さん、1年生環境エンジニアリング学科のネパール留学生 SUNAR AJIT(スナル アジト)さんの3名が参加しました。
体育館で児童さんとの対面式があり、5・6年生が入場すると、3名は少し緊張した様子で他の参加者と共に児童さんの前に並びました。一人ずつマイクが回り、まず母国の言葉で挨拶をし、その後日本語で自己紹介を行いました。その後、3人はそれぞれ指定された教室へ案内され、3回に分けて児童さん達がそれぞれの教室を訪れました。
ベトナムのラトゥハさんは「ベトナムと日本の文化の違い」というタイトルで、パワーポイントを使いながら日本に来て感じたことや、日本人から見て驚くようなベトナムの国民性などを紹介しました。ベトナムでは、グェンさんが多くいる事や国民的スポーツであるサッカーの試合で勝利すると昼夜を問わず勝利を祝うパレードが行われるという話を聞き児童さんたちは驚いて「日本では勝利を祝うパーティーをするよ」といった感想が聞かれました。
中国の陳さんは今回が2回目の参加でした。最初は少し緊張した面持ちでしたが、児童さんが入室すると堂々と中国について紹介していました。中国の川を紹介する際に、黄河と長江の2つの写真を見せて「どちらが黄河でしょうか?」と質問すると、児童さんは「黄色いからこっち!」と即答し、すぐに正解が出たことに陳さんは驚いていました。
ネパールのアジトさんは、ネパールの小学生の1日について紹介しました。ネパールの小学校ではお祈りの時間があることや、昼休みが1時間あることを聞いた児童さんたちは、「昼休みが1時間なんて羨ましい!」と感想を述べていました。最初の回では時間が足りず、最後に少し慌てて早口で話してしまう場面もありましたが、3回目には時間調整がうまくでき、残り5分で用意していた「ネパール文字・数字の間違い探しクイズ」を行い、児童さんたちは大いに盛り上がっていました。
今回、国分小学校地球村に参加するにあたり、留学生たちは事前準備として、本学の日本語講座を担当する本田佐也佳講師に日本語の添削を依頼しました。その経緯もあり、本田講師も当日様子を見に訪れ、顔が見えると留学生たちは安心した様子を見せていました。本田講師も「日本語で上手に説明できていてすごいね」と留学生たちに声をかけていました。
留学生達は、3回の母国紹介を終え教室を出る際には「みんな頑張ってね!」と児童さんに声をかけ、後ろ髪を引かれる思いで教室を後にしました。「先生、来年もやりたいです」と言ってくれる留学生もいて、とても嬉しく感じました。
今年度参加した「国分小学校地球村」では、国を紹介する教室が20教室以上準備されており、留学生たちは空いた時間に他の教室を見学することもできました。これにより、地元の小学生との交流だけでなく、同じ国出身の他業種の方々とも話す機会があり、留学生にとっても貴重な経験となったイベントだったと思います。

ラ トゥ ハさん

陳 嘉懿さん

スナル アジトさん

(国際交流センター)