建築デザイン学科3年生が
2024年度第64回日本建築学会九州支部研究発表会で研究発表しました
2025-03-17
2025年3月2日(日)、九州産業大学で開催された第64回日本建築学会九州支部研究発表会において、建築デザイン学科3年の津田さんが「歴史的まちなみにおける景観の評価手法についての一考察~薩摩川内入来麓重要伝統的建造物群保存地区を事例に~」という題目での研究発表を行いました。
津田さんの研究では、現段階での地域の伝統的な景観を地域住民や若者がどのように感じて評価しているのかに着目することで、空き家などにより修景が必要になった場合のデザインコード活用の可能性について検証を行うものです。津田さんの研究の背景には、鹿児島県内では9市95地区において「麓」と称される武家町が日本遺産に認定されておりますが、近年の人口減少高齢化における後継者問題などから、これらの文化財においても空き家問題が深刻化していることが挙げられます。
また、鹿児島県内には文化財保護法における「南九州市知覧伝統的建造物群保存地区(1981選定)」「出水市出水麓伝統的建造物群保存地区(1995年選定)」「薩摩川内市入来麓伝統的建造物群保存地区(2003年選定)」「南さつま市加世田麓伝統的建造物群保存地区(2019年選定)」の4つの伝統建造物保存地区があり、これらの地区における持続可能なまちづくりが喫緊の課題となっているところです。津田さんの研究はこの問題に解決の糸口を見出す可能性があるものとして期待されています。


(建築デザイン学科)