建築デザイン学科1年生が入来麓景観まちづくりにおける
「茅葺屋根の葺き替え事前調査」を体験しました
2025-06-16
6月15日(日)、建築デザイン学科1年生が薩摩川内市入来において「茅葺屋根の葺き替え事前調査」を体験しました。
入来麓は、鹿児島県の北西部に位置する薩摩藩の麓の一つで、中世山城である清色城とその山裾に領主館をおき、東を流れる樋脇川(清色川)を天然の堀に見立て、その内側に武家の集住地を配する中心的居住地域です。
屋敷割も近世に形成された街路を踏襲し、街路に面して玉石積の石垣と石垣上に植えられた生垣によって区画されており、周囲の山々と一体となり美しい緑地景観を生み出していますが、今回は入来麓景観まちづくりを取組む地元住民団体である花水木会の会長宅と旧増田家住宅の茅葺屋根の葺き替えが行われるにあたり、同地区の景観まちづくりを支援し茅葺屋根の葺き替えのアドバイスを行っている本学工学部の西嶋啓一郎教授が、花水木会に招かれ事前調査を行うことに建築デザイン学科1年生が随行したものです。
またこの日は、花水木会主催の「関西宝生流能楽講演会」が入来小学校で開催され、入来麓景観まちづくりのフィールドワークを終えた学生は白靴下を履き扇子を持参して参加しました。能には所作の一つ一つに意味がありますが、講師の石黒実都さんの指導で学生たちも扇子を持ち、摺り足で進み床を叩く仕草などを体験しました。




(共通教育センター)