R7年度 公開講座
「AIエージェント元年⁈~自ら計画を立て
タスクを遂行する生成AIの時代へ~」実施報告

2026-01-05

かごしま県民大学中央センター主催の「とことんまなぶー講座」の一環として、今年度はAIエージェントに関する公開講座が航空工学科の古川靖教授によってカクイックス交流センターで実施されました。
講座を計画した当時の予想通り、2025年(令和7年)は「AIエージェント元年」と言われる年となり、AIエージェントがAI活用の中心的テーマとして認識されるようになりました。

10月の「生成AIからAIエージェントへ」では、言語だけでなく画像や音声などマルチモーダルな入力に対応した様々な生成AIモデルが開発され、それをさらに発展させた、目標を与えると手段を検討し自律的にタスクを実行してくれるAIエージェントが活用できるようになってきた現状を紹介しました。企業の中で、AIエージェントが同僚として一緒に働くようなイメージです。この同僚AIをうまく機能させることができるかどうかが、今後の企業の成否を分けることになるのではないでしょうか。

11月の「AIエージェントの構築と運用」では、そのようなAIエージェントを自分でプログラムを必要としないノーコードツールを使って構築する方法を紹介しました。そのためには、自分の仕事を作業要素に分解し、その作業をワークフローとして構築し、必要なドメイン知識をナレッジベースとしてAIが利用しやすい形で溜まるように運用していく必要があります。これは、ツールの使い方を覚えれば済む話ではありません。その困難さが、AIエージェントを簡単には活用できない原因になっていると思われます。そのような課題を認識し、それすらもAIで自動化するなど完全自動化を目指すことが、今後の有効活用には必要になってくるでしょう。

12月の「AI、量子、ブロックチェーンによる変革」では、AI発展に必要な電力が指数関数的に増大していく問題や、AI等を提供するプラットフォーマーの市場原理に運用をゆだねてしまうことの危険性を説明し、その課題を解決できる可能性として、量子コンピュータの活用や、ブロックチェーン技術を用いたWeb3的自律分散型社会やデジタル民主主義の取り組みなどを紹介しました。量子コンピュータの実用化は、これまで解決不可能とされてきた多くの問題を解決する可能性を秘めていて、社会のあらゆる分野に革命をもたらすと期待されています。さらに、高市政権下の新デジタル大臣は、Web3・暗号資産の一般化を旗印に掲げて法整備を急いでいるところです。日本円のステーブルコインも解禁されました。ブロックチェーン技術の可能性にも注目すべき時代です。

講座が終わった後には、熱心な質問が相次ぎ、興味関心の高さを実感しました。AIの活用は、企業にとっては、ただ便利になるというレベルの話ではありません。生き残りをかけて、全力で適応しなければならない課題になってくると思います。
AIの怒涛の進化を楽しみながら、それを使いこなす側になっていきましょう。

アンケートに書かれていた感想:

  • 3回に分けて、どれもよくテーマが絞られており、非常に分かりやすかった。難しい言葉も分かりやすい言葉へ変換していただき、イメージと定着につながることができた。
  • 最新AI関係情報がわかりました。来年も参加します。
  • 知り得ない情報を知り得てとても楽しい時間でした。興味が出てくるような内容でとても充実しました。また、次回もあれば参加したいと思っています。
  • 不明確に理解していた内容が整理できた。
  • 理解を深めることができ、関心も広がったが、まだまだわからないことが多い。
  • AIの内容がわかりやすい。ソフトバンクの孫正義の話もわかる。
  • TVなどではあまり聞けない内容で役に立った。
  • 今後の未来像が大まかにわかってよかった。
  • これから先、必須のAIについて学べてとても良かった。

以上のように、興味関心を持っていただけたようです。
進化の激しいAIをキャッチアップするためには、興味を持って学び続けることが何より大切だと思います。

(社会・地域連携センター)